会社設立手数料は無料でほんとに良いですか ?

 古くから「ただより高いものはない」との諺があります。ボランティアは別として会社設立無料と宣伝している事務所も営利なはずなのに「会社設立無料」とうたっている場合が多いのです。相談無料と設立無料は異なります。
 税理士事務所は行政書士と兼業していない限り会社設立業務は行政書士法違反ですが既成事実を先に作っているようです。税理士事務所は会社設立を無料にして経理顧問を有料で受託する魂胆でしょう。フェアとは思えません。
 独立開業はこれからビジネス展開を進めるわけですが、ビジネスマンとしてやはり公正でなければならないと考えます。必要経費は使い無駄を省くことが大切でしょう。わかりきったことをと思われると思いますが、人間社会は分業社会で成り立ち、ビジネスの世界も分業、専門の世界なのです。相手を儲けさせて自分も儲ける感性が必要でしょう。儲けとは信者と書きます。相手を儲けさせれば信者が増え結果的に自分が儲かることになります。
 別の表現をすれば、独立開業のビジネスマンとしての条件は取引先に良い思いをさせることだと思います。取引先に損をさせてはいつの日か嫌われ信用も失います。信者がいなくなります。取引相手に適度な利益を得させることも長い取引では必要なことです。安ければよいとの考えは自営業者には向きません。
「ケチ」と取引先に思われたら成長はなくなるでしょう。一年で6割の新設企業が消えて行きます。原因の一つにはそんな所にもあるのではないでしょうか。
落とし穴にはまらないように注意ください!

行政書士、司法書士に依頼せずにご自分で設立手続きをして大丈夫ですか。

会社設立は大切なできごと。専門家に任せずご自分で設立手続きを行って大丈夫ですか。事務能力がある方はご自分んで設立手続きだけならできると思います、しかし、会社設立には落とし穴があります。会社設立は、もう一つの法的人格(法人)を作ることです。ご自分とは法的には他人になります。全くの第三者ではありませんが、ご自分と同じ感覚で法的にあるいは経理的に考えると後で後悔することになります。
それだけ重大事項なのです。現代社会で奥さんに赤ちゃんができたとき病院等に係らずご自分で取り上げるでしょうか。やはり、専門の医療機関に係ると思います。生身の人間も法的人格も基本は同じ事なのです。